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高血圧

健康診断で最高血圧が140mmHg以上 最低血圧が90mmHg以上になったら高血圧です。

高血圧は、なぜ治療する必要があるのでしょうか?

血圧が180mmHg あって、めまいや、頭痛をきたす。これは高血圧緊急症といってはやく治療しなければならない状態です。治療すれば症状が改善する。これはわかりやすいパターンです。

それでは、血圧が150mmHgぐらいだったら、どうでしょう?

血管に、わずかなストレスが持続的にかかる状態でも、頭痛やめまいなどの自覚症状はありません。ただし、血液をサラサラにしている血管の内皮細胞は、どんどん損傷されて、脳梗塞、心筋梗塞を、ある日突然おこす可能性は高まっていき、ある日突然、ろれつが回らない、利き腕が動かせない、胸痛がでてくるなどの悲劇がおきるのです。

血圧が高い状態が継続すると、血管のしなやかさも失われ、硬い血管になってしまうと、血圧の急上昇をおこしやすくなり、脳出血の危険度もあがります。

血圧の治療は、突然の不幸に見舞われる可能性を低く抑えていく治療です。

肥満、塩分摂取過剰、運動不足、精神的ストレス、たばこなど、血圧をあげる要素を改善していくことも大切です。

しかし当面、お薬を使用していただくことが大切です。体重を落とすために激しい運動をしたりしたら、ケガをしてしまうかたも多いでしょう。

タバコ、塩分摂取も急に改善出来たら理想ですが、逆にストレスがまして、結果、血圧が上昇してしまうかもしれません。

生活習慣を徐々にかえていく、だけれども、血圧はまず、調節する時間を稼ぐ。

このために薬は大切なのです。

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