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心臓弁膜症

心臓弁膜症とは

心臓には、血液を1方向に送り出すための弁がついています。
大動脈弁・僧帽弁・三尖弁・肺動脈弁などがあります。この弁が閉じ切らなくなって逆流防止の働きができなくなる(閉鎖不全症)、弁が硬くなり開きにくくなり、血液がスムーズに送り出されなくなる(狭窄症)ことを心臓弁膜症といいます。
この異常が起きると体全体の酸素要求に迅速にこたえられなくなり、結果として心臓を酷使することにより、心不全に至ってしまう場合や、むくみ・体重増加・息切れ・呼吸困難などが生じて、日常生活に支障をきたす場合もあります。軽度のうちは症状がないことも多いものですが、加齢とともに進行していくこともあり、一度指摘を受けた後は、経過観察を心臓超音波や体重測定で行っていくことが重要となります。

 

心臓弁膜症の原因

大動脈弁については、先天性の二尖弁(通常、三尖弁)が原因の一つです。
先天性の心疾患があるといったことはありますが、生活習慣などでなりやすいといったことはないかと思われます。

心臓弁膜症と喫煙の関係性

喫煙が直接悪さをするといったことはないように思えます。
ただし、血圧には悪さをしますし、血管の動脈硬化には悪影響があるため、結果的に心臓に負担をかけて、逆流が多くなるといったことは考えられます。

心臓弁膜症と食事の関係性

直接はないです。ただし慢性心不全持ちの方が塩分を過剰に摂取して水分摂取量が極端に増えれば、心不全が悪化し、おのずと逆流は増加するものなので、結果的に三尖弁閉鎖不全などが悪化することはあります。

心臓弁膜症と運動の関係性

運動で心臓弁膜症が悪化することはありません。
ただし、大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症・僧帽弁狭窄症・閉鎖不全症などがあると心臓の酸素供給効率は低下しますので、運動耐容能が低下するといった関係はあります。

心臓弁膜症とストレスの関係性

結果的に高血圧症になれば心臓の負担が増え、弁膜症になる可能性はありますが、直接の関係はないかと考えます。

心臓弁膜症の検査

心臓超音波検査について

弁膜症について、直接的な情報を得られるクリニックで唯一の検査です。どの弁が雑音の原因になっているのか、また心臓の内側のサイズを見ることによって、心臓への負担がかかっているのかも観察することができますので、非常に有用な検査です。

血液検査について

心臓への負担がかかっているかを評価するためにBNPやNT-proBNPといった検査を行います。
また、貧血が心臓の仕事を増加させてしまって心雑音につながっている場合もありますのでヘモグロビン濃度を測定します。

心臓カテーテル検査について

弁膜症の評価のために、心臓の内側に血管造影剤を注入し、逆流の程度を評価する目的の検査です。
また、実際の圧力を弁の前後空間で測定し、重症度を評価します。

検査から治療の一連の流れについて

健康診断で心雑音の指摘を受けた方は、胸部レントゲン写真で心拡大や、肺うっ血がなければ当面経過となります。
ただし、症状はなくても半年ごとの経過観察で、心臓の大きさが拡大してきたなどで、今後心臓機能の著しい低下が予想される場合には、外科的治療をお勧めする場合もあります。

心臓弁膜症の治療

薬物治療について

心不全が生じている場合は、利尿剤の内服を行います。

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